サディスティックマイヤー

サディスティックマイヤー。それは、リサ・ステッグマイヤー全盛期に私が面白いと思って名乗っていたペンネームである。

あなたの知らない、ボディビルの世界

「ボディビルが好きな人」と聞いてどういう人をイメージしますか。
 
大抵、ゴリゴリのマッチョ達を想像するのではないでしょうか。
 
そのイメージは、まあ、間違ってはいませんが(笑)
ただ全員がそうではありません。
ボディビル観戦が好きな人みんなが、
ああいうムキムキの体になりたいと思っているのではないのです。
 
 
フィギュアスケート好きな人が全員、
「私もトリプルアクセル飛びたい!」と思ってる訳ではないように、
ボディビルが好きな人も、あの体やパフォーマンスを見て単純にスゴい!と思っている人が大半です。
もちろん、ボディビルダーみたいな体に憧れて観戦する人もいますが、見方は人それぞれです。
それは他のスポーツと一緒です。
 
 
 
ボディビル(bodybuilding)とは、
その名の通り、トレーニングや食事管理を通して体を作り上げていくことです。
 
そういう意味では、一般人の行うダイエットなども立派なボディビルです。
 
つまり
夏までに3kg落としたい世の女性たちのダイエットも、
怪物みたいな体のムキムキマッチョたちも、
ボディビルという同じ延長線上にいる訳であります。
 
フィットネス先進国であるアメリカでは、そういう考えが一般的なので
ボディビルダー達は、一般のフィットネス愛好家たちの尊敬の対象となっています。
 
運動によってボディメイクしようとする多くの人が、プロボディビルダーたちの方法を参考にします。
日本ではあまり考えられないですよね。
 
アメリカのトップボディビルダーのInstagramのフォロワーは
あの、ローラより多いです(笑)
 
日本人で唯一アメリカで活動しているボディビルダーの山岸選手も
日本のモデルや芸能人よりはるかに多いフォロワーがいます。
(日本ではほとんどの人が存在すら知らないと思いますが)
 
 
 
日本でも近年、
ライザップ効果などもあり、ジムに通うことが一般的になってきていますし、
国内のジムの数もここ数年で非常に増えております。
 
フィットネスへの関心も年々高まっていますので、
ボディビルも少しづつ人気が出てくるんじゃないかなーと個人的には思ってます。
 
 
とは言え、日本ではまだまだ偏見の多いボディビル業界ですので
少しでも知るきっかけになればいいなと思い、
今回はボディビルについて書かせていただきます。
 
 
 
 
今回はとりあえず日本のボディビル業界についての話です。

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あまり知られていませんが、
日本にはボディビルのプロはいません。
 
(知られてないというより
興味がない、考えたことすらない、が大多数だと思いますが。)
 
海外の大会では、順位に応じて賞金が出たり、
人気もあるのでトップ選手にはいろんなスポンサーがつきます。
 
なので海外にはプロのボディビルダーがいるのですが、
日本の大会では、日本一になっても賞金は出ません。
 
名誉と、副賞としてプロテインが貰える程度です。
 
なので日本のボディビルダーの方は全員アマチュア
みなさん他に本職があって
その合間にトレーニングしているのです。
 
つまり趣味と言えば趣味な訳で。
趣味というにはあまりにも大変な趣味ですが…
 
 
そんなわけで
大会を主催している連盟も、あんまりプロっぽくありません。
 
例えば、連盟のホームページを見ると
おじいちゃんがパソコン教室に通って作ったようなテイストになっています。
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チカチカ点滅する七色の「NEW!」
くるくる回る「更新」
 
2016年に見ると逆に新しさすら感じます。
中学の情報の時間を思い出しました。
 
もちろんスマホ用サイトなんて皆無です。
 
 
そういう事情もあって
興味を持って調べてもすごくわかりづらいのです。
なので今回、できるだけわかりやすく日本のボディビル業界を説明したいと思います。
 
 
 
 
まず
日本のボディビル大会を主催しているのは
通称JBBF
 
厳密には他にも3つの団体がありますが、
JBBFに比べると規模が小さいので割愛します。
 
そして一言にボディビルと言ってもいくつか部門があります。
 
男性の部門で言えば
大きく分けて
ボディビル」と「フィジーク」があります。
 
二つの違いは
一言でいえば筋肉のムキムキ度の違いです。
 
フィジークの方が、どちらかと言えば一般人の美的感覚に近い体だと思います。
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フィジークはまだここ数年でできた部門で
世界的にも新しいカテゴリーです。
フィジークの選手たちは「フィジーカー」と呼ばれ、
海外のトップフィジーカーはボディービルダーと同じかそれ以上に人気のある選手もいます。
 
 
 
ただ、あくまで花形は「ボディビル」です。
 
 
 
 
ここからは
ボディビルの大会について詳しくご説明します。
 
 
 
そもそもボディビルとは、
 
ステージ上に
ブーメランパンツ一丁のマッチョ達が並び、
 
一斉に決められたポーズをとり、
 
それを審査員が評価して順位をつける。
 
というコンテストです。
 
 
 
 
審査員たち(だいたい7人)は
どういう基準で順位をつけるかといいますと、
大きく3つありまして
 
 
①筋肉自体の大きさ(バルク)
 
②脂肪が薄く、筋肉の形がハッキリ見えているか(カット、ディフィニション)
 
③体全体のバランス
 
 
これらを各審査員が総合的に判断します。
そしてそれぞれを集計して、全体の順位をつけていきます。
 
 
余談ですが、
ボディビルの観客のかけ声としておそらく一番有名な
「キレテルー!」
とは、
キレてる=(筋肉の)キレが良い
つまり審査基準②のカットが良い
つまり、脂肪が薄くて筋肉がハッキリ見える、という意味です。
 
つまり
「キレテルー!」=「シボウスクナイ!キンニクハッキリー!」
て意味です。
 
 
 
 
 
では次に
ボディビルの大会で選手が行うポーズを紹介していきます。
 
 
まずはこちらをご覧ください。
 
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こちら、リラックスポーズといいまして、
ステージに上がって
ポーズをとる以外の時間にとるポーズ
すなわち
待ちのポーズです。
 
リラックスポーズとは言いますが
お分かりでしょうか。
 
つま先から手の指先まで
全身バキバキに力入っております。
 
まったくリラックスしておりません。
 
 
 
このリラックスポーズですら
かなり技術が必要でして、
特にこれを維持するのは非常に体力を使います。
 
厳しい世界です…
 
 
 
そして
実際に審査をする規定ポーズが7種類あります。
それがこちらです。

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ザ・ボディビルというような
一度は見たことのあるポーズが多いのではないでしょうか。
 
もはや説明の必要もないくらい
全身くまなくバッキバキに力入ってます。
 
この7ポーズするだけで死ぬほど疲れます。
 
 
審査員はこの規定7ポーズの中で
すべての筋肉をチェックする訳です。
 
ボディビルはただ鍛えるだけだと思われがちですが、
このポージングの技術でもかなり見え方が変わってきますので
ボディビルダーたちは
ポーズの練習にもかなり時間を割きます。
 
 
また余談ですが、
ボディビルは顔の表情は特に審査対象ではないんですけど、
笑顔の方が良いという風潮があって
(ファンサービス的にも)
無理して笑顔を作る選手が多いです。
 
全身バキバキに力を入れている中
笑顔を作るので、
口角は上がっているが目は笑っていない、という顔になりやすいです。
いわゆるこの顔です。

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自分が体を鍛えるようになってから
筋肉芸人の勢いだけのギャグにも笑うようになってしまったのが
今の悩みです。
(親近感でしょうか)
 
 
 
 
 
予選までは
この規定ポーズのみでの審査ですが、
決勝ではフリーポーズというものがあります。
(だいたい決勝に進むのは10名前後)
 
フリーポーズとは
選手たちが自分で選んだ音楽に合わせて
1分間自由にポーズをとるというものです。
 
この審査では
筋肉の状態だけでなく
音楽とポーズがいかにマッチしているか等も審査基準になっています。
 
正直、僕は音楽と筋肉の親和性を
今はまだ、判別出来ません。
深い世界です。
 
ただ、選ぶ音楽やポーズで
選手たちの個性が見えて面白いです。
 
2016年3月現在、日本選手権6連覇中の
鈴木雅選手の
2014年のフリーポーズの曲が
中島みゆきの「糸」だったんですけど、
中島みゆきに合わせてマッチョがポーズをとる様
なかなかシュールで見ごたえがありました。
 
 
 
 
 
決勝は
規定ポーズとフリーポーズの総合点で順位が決まります。
 
順位が決まれば当然、順位発表があるのですが
ボディビルでは
順位の発表が異常に盛り上がります。
 
 
 
ボディビルの結果発表は
ポーズダウン」と呼ばれます。
 
ポーズダウンではまず
決勝に進んだ選手たちが紹介され
全員ステージに上がります。
 
すると
会場に大音量でノリのイイ音楽が流れだします。
 
そしてテンション高めのMCが
下位の選手から順に発表していきます。
 
(この大音量の音楽とMCで
僕はとろサーモン久保田のマイク芸を思い出します)
 
 
下位から順位が発表される間
ステージ上の選手たちは
観客に向けてそれぞれ自由にポーズをとります。
 
そして観客も
その日一番の
怒号のような歓声を選手たちに送ります。
 
 
当然、
このポーズダウンが始まる前に順位は決定しているので
ここでの選手のパフォーマンスも観客の声援も結果には関係ないのですが
それでもポーズダウンはメチャクチャ盛り上がります。
 
 
下位の選手から呼ばれていき、
呼ばれた選手は順に後ろに下がっていきます。
ステージ上の選手も一人ずつ少なくなり
最後の二人(つまり1位と2位)のとき
会場の盛り上がりも最高潮になります。
 
 
 
一応
2015年のボディビル日本一を決める大会のポーズダウンの動画貼っときます。
 
盛り上がりすぎて結構うるさいです(笑)
 
 
 
そして
ボディビル大会が閉幕いたします。
 
 
 
大会当日の選手たちのコンディションは
体をバキバキにするために
減量はもちろんですが
水分や塩分も極力とらない人が多いです。
(むくみ防止のため)
 
なので
本当にしんどいんですね…
僕は体験したことないですけど
立ってるのもキツい状態だと思います。
 
 
大会が終わると
ようやくボディビルダーたちも多少は好きなものが食べれる訳です。
 
本当に良かったですね…(涙)
 
 
 
 
 
 
というわけで
 
 
今回、ボディビルについて書いてみました。
 
今までまったく興味なかったって人に
「へえー」
て思ってもらえたら十分ありがたいです(笑)
 
 
個人的には
近いうち人気が出ると思っているので、
ひと足先に
ブームを先取りしてみてはいかがでしょうか。
 
 
 

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