サディスティックマイヤー

サディスティックマイヤー。それは、リサ・ステッグマイヤー全盛期に私が面白いと思って名乗っていたペンネームである。

ダイエットの、その前に。その3

前回は、カロリー収支がマイナスであれば必ず痩せる、という話をしました。
今回は、ではどうやってそれをマイナスにするか、という話です。

 

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カロリー収支がマイナスになるということは、

摂取カロリー < 基礎代謝 + 運動で消費するカロリー

ということになります。

これを一日単位で考えると、基礎代謝は変わらないので、
摂取カロリーを小さくする or 運動で消費するカロリーを大きくする、の二択になります。
つまり、
①食事制限をする
②新たになにか運動を始める
の2つの方法しかない訳です。

このたった2つの方法を、どう考えるかが重要です。

 

一般的に、食事制限だけのダイエットはダメだと言われます。
健康に良くないとか、リバウンドしやすいとか。
だから普通は、

よし!今日からダイエットするぞ!となったとき
じゃあジョギングしなきゃ!的な考えになる人が多いです。


でも、運動でカロリーを消費するのは想像以上に大変です。
ルームランナー的なマシンを使った経験がある方はわかると思いますが
結構走っても消費カロリーがまだ「あめ玉一個分」だったり、

もうこれ以上無理!死ぬ!と思ってモニター見たら「ショートケーキ半分」だったり。
それならショートケーキ我慢するわ‼‼って思いませんか(笑)

 

実際、フルマラソンで消費するカロリーでも2000~3000kcal程度です。
それに対して、
一日カップヌードル一個我慢する生活を一週間続けると2500kcalぐらいになります。

 

家に突然謎のエージェントがやってきて、

「週一で42km走るか、一日一個カップヌードル我慢するか、どっちの生活がいいか選べ」と言われたら、

相当な運動好きじゃない限り、5分ぐらい考えてカップヌードルの方を選ぶのではないでしょうか。

 

つまり多くの人にとって

運動するより食事制限した方が、楽にカロリーコントロールできる訳です。
じゃあそうしたいわ、って話なんですけども、世間はそれを許してくれません。

世間では食事制限だけのダイエットはダメだと言われます。
それはどうしてでしょうか。

そこのところ、具体的にご説明します。

 

食事制限によってカロリー収支をマイナスにすると、
体はそのマイナス分のエネルギーを補うために脂肪を分解してエネルギーにします。
それによって脂肪が減るわけで、

これだけなら無事痩せてハッピーなんですが、
問題なのが、

体は栄養が無いと、脂肪と同時に筋肉も分解してしまいます。

体にとっては筋肉も非常食なんです。
そして筋肉が分解されて減ると、基礎代謝が落ちます。
基礎代謝が落ちると当然、一日に消費するカロリーが減ってしまいます。

 

つまり、食事制限だけのダイエットだとこういうことが起きます。

例えば、

一日2000kcal消費する体の人が、一日1500kcalしか食べないダイエットをするとします。
すると、最初のうちは一日500kcal分だけ痩せていくはずです。
ただ、脂肪と同時に筋肉も分解されて、基礎代謝が落ちていくので
どんどん痩せにくい体になります。

そして、もともと一日2000kcal消費する体だったのが減っていき

一日1500kcalしか消費しない体になったとき、全く痩せなくなります。

そこで食事を元に戻すと当然リバウンドします。
これが、食事制限だけのダイエットはダメだと言われる理由です。

 

じゃあどうすればいいかという話なんですが、

要するに
効率的なカロリーコントロールの方法として食事制限はしながら

筋肉を維持できればいい訳です。

食事制限で筋肉は減っていくので、維持するためには鍛えないといけません。
つまり、筋トレをすればいい訳です。

 

結局は運動をするんですが、
目的はあくまで筋肉をつける、もしくは維持することで
カロリー消費が目的ではありません。

食事制限を行いながら筋トレで筋肉を維持する。

これが一番効率的な痩せ方です。
カロリー消費が目的の、いわゆる有酸素運動ももちろんしていいんですが、
あくまで余裕があれば、程度で考えます。

 

つまりまとめると

痩せるためにはカロリー収支をマイナスにしなければならない。
その為には一番簡単な方法の
 ①食事制限をメインで行う。
ただ食事制限だけだと代謝が落ちるので
 ②代謝を維持するために筋トレをする。
そして、これだけでもいいんですが
 ③余裕があれば有酸素運動もする。

という考え方が大事です。

 

ダイエットは、食事、筋トレ、有酸素が大事!

なんて言っても目新しさなんて全くないですし、誰でも知ってることなんですけど、

大事なのはこの3つの優先順位と、

それぞれなんの為にするのか、という考え方です。

なかなかこの考え方を理解してダイエットをしている人は多くないと思います。

 

あくまでこの考え方をベースに持っておくことが大事です。
このブログで3週分ダイエットの話をしたのは、

ただたったこれだけのことが伝えたかったんだと言っても過言ではありません。


食事、筋トレ、有酸素、それぞれの方法はネットや本で簡単に調べられるんですが、
こういう、ダイエットの基本的な考え方に関してはなかなか情報が得にくいと感じています。
その理由は、2週前に書いたように、世の中は色々なダイエットビジネスで溢れているからでしょう。
ネットで調べても出てくるのはそういう商品のことばかりで、こういう正面からのダイエットの話は、あるにはあると思うんですが、ネットの海に沈んでいます。


このブログも完全にその海に沈むつもりで書いております。

やっぱりこういうブログが、例えば「ダイエット」で検索して上位にヒットするのは難しいですし。(ネットには大量のダイエット商品や情報があるので)

ただ、例え数少ない人でも、読んでくれた人の正しく痩せる助けになれば幸いです。

 

 

 

ちなみに、今回はどちらかというと女性に読んでほしいという思いで書いてます。

なぜなら、男性はダイエットに自然に筋トレを取り入れやすく、
そして筋トレにハマると、僕がそうだったように、ダイエット全般の知識がつきやすいと思うんですが、
女性にはなかなかそういうルートがないような気がするからです。

日本は、先進国のなかではダイエットやフィットネスに対する理解が遅れていると言われますが、

少しずつその理解が広まっていくといいですねー。と思います。

 

 

 

これで終わりでいいんですが、

僕は女性への筋トレを推進する活動を行っておりますので(笑)
一応最後に、女性への筋トレ普及活動をしときたいと思います。

興味のある方はお付き合いください。(笑)

 

女性に筋トレを勧めると、まず言われるのが
別にムキムキにはなりたくない」とか「脚とか腕をこれ以上太くしたくない」とかですが、

僭越ながら一言、言わせてください。


安心してください。
筋トレしてもムキムキにもなりませんし、太くもなりません。

 

そもそも、男性に比べて女性は非常に筋肉が付きにくいです。
例えばプロレスラーやボディビルダーも、
男性レスラーやビルダーなら、冬服重ね着して50m先に立ってても

「え、あのひとゴツくね?」

て目視できちゃうくらいめちゃくちゃゴツいですし、腕や脚も超太いです。


一方、
女性レスラーやビルダーは、そこまでではありません。

冬服着せたらまずわからないと思います。

女子レスラーでも、「ちょっと太め、かな?」ぐらいでしょう。

合コンでまぎれてても30分は気付かない気がします。
女性ボディビルダーもすごい筋肉あるように見えますが、

脂肪が少ないから筋肉が目立ってるだけで、冷静に見ると太さはそこまででもないです。


プロレスラーやボディビルダーなんて人生かけて筋トレしてる訳ですよ。

そんな人たちですらその程度な訳ですから
一般人がちょっと筋トレしたぐらいじゃ決して太くはなりません。

特に運動してないのに

「アタシ、筋肉あるから脚太くて~」

て思ってる人がいたら、
だいたい原因は骨格的なものか、もしくは単なる厚めの脂肪です。(デリカシーなし)

 

ただ、太くはなりにくい女性の筋肉ですが、
モデル的なプロポーションを作るなら必ず必要です。
日本の、桐谷美玲的な体型を目指すならそこまで筋肉いらないですけど、
海外モデルのような、ヴィクトリアズシークレット系の体型はかなり筋トレ頑張らないと厳しいです。
最低限、脚、お尻、ウエスト、背中あたりは相当鍛えないと、ああはなりません。

男で言う、ラグビー選手ぐらいの体が

女性のヴィクトリアズシークレットだとお考えください。

ご健闘お祈りいたします。

 

ただ、女性は元々筋肉量が少ないので

少し鍛えると、見た目にはわからなくてもかなり効果が表れやすかったりします。

特に先ほどお話しした基礎代謝なんかは、元々が低い分上がりやすいです。

 

また、女性が筋トレすることで実感できる副次的なものが
冷え性と肩こりの改善です。
冷え性は体の筋肉が少ないことが大きな原因ですし
肩こりは肩と背中の筋肉を使わないことが大きな原因です。
女性は筋トレを始めても、なかなか見た目の変化は実感が得にくいようですが
代わりに、まず冷え性と肩こりの改善を実感する人が多いみたいです。

 

 

 

とまあ、話し続けるとキリがないのでこのぐらいにしときます。(笑)

 

すごく長くなってしまいました。

 

 

痩せたいという人はたくさんいるのに、実際に痩せれる人が少ないのは、
単純に正しい知識がないことが原因だと思います。

 

基本的な痩せる仕組みをわかっていれば、
いろんな方法にも応用ができますし、
効果の薄いダイエット法に振り回されることもなくなります。

 

毎年思う、今年こそ。

 

今年こそ、
その年にしてみませんか。